1日目
教頭「え~、担任の結城先生が産休に入られた為、本日から代理の先生に
来て頂きました、日弱先生です」
日弱「ゴホッ、ゴホッ、日弱です、先程も大量の吐血をしましたが大丈夫です。
皆さん今日から宜し…ゴホッ、ゴホッ」
生徒「先生、大丈夫ですか」
日弱「ええ、昨日から通販で買ったブルーワーカーを使い始めましたから
大丈夫です。ゴホッ、ゴホッ。授業は『EDIについて』ですね
EDIとは、標準化された規約に基づいて電子化されたビジネス文書
(注文書や請求書など)をやり取りすることで…ぐふっ!」
生徒「先生!貧弱すぎます!しっかりして下さい」
2日目
教頭「え~、臨時講師の日弱先生が、緊急入院されてしまった為、本日も
代理の先生に来て頂きました、軍曹先生です」
軍曹「軍曹だ!気合いだ!貴様ら!なんだその格好は!
学生服なんぞ着おって!学生気分か!」
生徒「いえ、本当の学生なんです」
軍曹「貴様~!上官に対して、その態度は何だ!口答えなど許さんぞ!
そんな事で戦場で生き抜いていけると思っているのか!」
生徒「…」
軍曹「何とか言え!」
生徒「だって今、口答えするなって」
軍曹「黙れ~、口答えするな~!授業を始める~!EDIについてだな、
商取引に関する情報を標準的な書式に統一して、企業間で電子的に
交換する仕組みことをEDI (Electronic Data Interchange:電子データ交換)
というのであーる。
これまでは、品物や資材などの注文や購入をする場合は、相手先へ電話
を使って伝えるか、伝票に書いて注文するのが普通だったのである。
しかし、最近では社内の端末から通信回線を使って、相手先の端末に
データを送り、注文するということが広く行われるようになって
きたのであーる!
よし、気分が乗ってきた、今日はこのまま敵軍へ突撃だ~、
貴様ら俺に続け~!ハッハッハー」
生徒「行っちゃった…どうしよう…」
3日目
教頭「え~、臨時講師の軍曹先生が、行方不明になった為、
本日も代理の先生に来て頂きました、劇的先生です」
劇的「劇的恵子ですわ、宜しくお願いします…生徒の皆さん、素直そうな子
ばかりで嬉しいですわ…では、早速授業を始めましょう
EDIでは受発注や見積もり、決済、出入荷などに関わるデータを、
あらかじめ定められた形式にしたがって電子化し、専用線やVAN
などのネットワークを通じて送受信するんですのよ。
紙の伝票をやり取りしていた従来の方式に比べ、情報伝達のスピード
が大幅にアップし、事務工数や人員の削減、販売機会の拡大などに
つながりますの。データ形式やネットワークの接続形態は業界ごと
に違うため、他の業界の企業との取り引きをEDI化するのは難しい
んですけど。最近ではインターネットの普及に伴い、Webブラウザ
やXMLなどインターネット標準の技術を取り入れたり、
通信経路にインターネットを用いることが増え、業界を超えた標準化、
オープン化が進行していますのよ。」
生徒「やっと、やっと、まともな先生が…」
ガラガラ
隆史「恵子!」
劇的「隆史!どうしてここに?」
隆史「やっと記憶が戻ったんだ!全てを思い出したんだよ!君のことも!
しかも、僕たちは実は兄妹じゃなかったんだよ!
恵子!もう君を離さない!」
劇的「隆史!ああ、このまま私を攫って!」
隆史「恵子!このまま二人で無限の未来へ出航しよう!」
劇的「ああ隆史、アナタとだったらどこへでも行くわ!」
生徒「ああ、また行っちゃった…」
4日目
教頭「え~、臨時講師の劇的先生が、駆け落ちしてしまった為、本日も
代理の先生に来て頂きました、3分先生です」
3分「3分です…って自己紹介している場合じゃないよ、急がないと!
私は地球上には3分しかいられないんだ、早く授業を始めよう!
EDIの規格は、4つのレベルからなり、下位の規約から順に標準化
されているんです。
レベル4 取引基本規約(まだ標準化されていない)
EDIにおける取引の法的有効性を確立するための契約書
レベル3 業務運用規約(まだ標準化されていない)
業務やシステムの運用に関する取り決め
レベル2 情報表現規約
標準メッセージなど、対象となる情報データをお互いのコンピュータで理解
できるようにするための取り決め
レベル1 情報伝達規約
ネットワーク回線の種類や伝送手順などに関する取り決め
ああ、ダメだ、カラータイマーが点滅している、もう帰らないと
では、諸君さらばだ!デュワッ!」
生徒「キューピー3分クッキングかよ…」
5日目
教頭「え~、臨時講師の3分先生が、M78星雲に帰ってしまった為、
本日も代理の先生に来て頂きました、片言先生です」
片言「オ~日本語サパリわかりませ~ん」
生徒「じゃあ、ダメじゃん!」
6日目
教頭「え~、臨時講師の片言先生が、日本語を理解できなかった為、
本日も代理の先生に来て頂きました、投槍先生です」
投槍「投槍なんだけど、もうそんな事どうでもいいよ、
授業?どうだっていいじゃん、そもそも、俺はなんで
生きているんだ?まあ、どうでもいいか」
生徒「全てにおいて投げ槍かよ!」
7日目
教頭「え~、臨時講師の投槍先生が、やる気0だった為、
本日も代理の先生に来て頂きました、目樽先生です」
目樽「どうも、はぐれ教師の目樽です。むむ!いかん!発作が」
タカタカタカ、目樽先生は逃げ出した…
生徒「はぐれメタルかよ!」
8日目
教頭「え~、臨時講師の目樽先生が、予想以上の経験値だった為、
本日も代理の先生に来て頂きました、出戻先生です」
出戻「もう、東京の事なんて忘れたい…」
生徒「ナニがあったんだよ!」
9日目
教頭「え~、臨時講師の出戻先生が、傷心旅行に行ってしまった為、
本日も代理の先生に来て頂きました、不明先生です」
生徒「で、その本人はドコにいるんですか?」
教頭「それが行方不明なんだ…」
生徒「じゃあ、そもそも来てないじゃん」
10日目
教頭「え~、臨時講師の不明先生が、結局見つからなかった為、
本日も代理の先生に来て頂きました、自習先生です」
自習「自習です、早速授業を始めます、じゃあ、みんな自習!」
生徒「意味無いじゃん!」