親父「あらあ、コイがパソコンね」
息子「そうたい、コイがパソコンたい」
親父「父ちゃん、緊張してチビリそうバイ」
息子「落ち着かんね、別にパソコンはとって喰ったりせんバイ」
親父「じゃあ、スイッチば入れてみるけんね…
…あれ、おかしかね、電気のつかんばい」
息子「父ちゃん、それはまだ箱から出しとらんけんタイ」
親父「あらあ、しもうた、そいで使えんとね」
息子「どりゃ、箱から出してむっけん」
親父「あらあ、スゴかねえ、テレビまで付いとるタイ」
息子「父ちゃん、こいはディスプレイばい、テレビとは違うとよ」
親父「あらあ、なんねこれは、パソコンの本体が穴だらけになっとるタイ」
息子「父ちゃん、パソコンには、周辺装置を接続する為に、色々
拡張インターフェイスの付いとるとよ」
親父「そげん難しかこと言われても、父ちゃんにはわからんバイ!」
息子「とにかく、パソコンは穴だらけでよかと!」
親父「へえ~、『IOIOI』→このマークの付いた穴はなんじゃろか?」
息子「それは、RS-232Cバイ」
親父「なんね、それ」
息子「パソコンとモデムなどを接続するためのシリアルインターフェイスたい。」
親父「へえ~、じゃあ、この穴はなんじゃろか?」
息子「それは、USBバイ、シリアルインターフェイスで最大127個の機器
を接続出来るとよ、ホットスワップと言ってパソコンの電源を入れた
まま、抜き差しが出来るとバイ。
最近では、USB2.0が登場して、データ転送は最大480MBbpsバイ。
『-∈』←こんな感じのシンボルマークがUSBの目印たいね」
親父「なんか、幅広の穴もあるとタイね」
息子「それは、セントロニクス(IEEE1284)ばい、昔からある、プリンタ用
のパラレルインターフェイスばい。」
親父「あらあ、逆に細い穴もあるバイ」
息子「それは、IEEE1394たい、ちゃんと『IEEE1394』ってかいてあるやろうモン
IEEE1394はホットプラグ(活線挿抜)とプラグ・アンド・プレイに
対応した、転送速度が高速なシリアルインターフェイスで、
デジカメなどのマルチメディア用に使用されるとバッテン、最近はUSBと
並んで、色々な周辺機器の接続に使われよっと。」
親父「なんね、この黒か板は?」
息子「それは、IrDAばい、赤外線の無線通信のインターフェイスばってん
殆ど使われんけん、無視しとかんね。」
親父「わかった、父さん見て見ぬ振りばするけんね」
息子「いや、そこまで気ば使わんでもよかとけど…」
親父「あらあ、なんか、板ば入れるような穴も開いとるねえ」
息子「ああ、それはPCカードスロットたい、『PCMCIA』といって、
ノートPCで使用されるPCカードの規格ばい、最近は
ディスクトップPCに搭載される事も多かとよ」
親父「なんか、パソコンには七面倒くさか穴の色々あっとね~」
息子「うんにゃ、まだまだあるとよ、他にもパソコンの中には
PCIスロットっていう拡張スロットがあって、SCSI(スカジー)
なんかば、増設できるごとなっとると、ちなみにSCSI(スカジー)は
パソコン本体と周辺機器の接続する、パラレルインターフェイスで、
各周辺機器を数珠繋ぎ(ディジーチェーン)につなげることで、
合計7台まで接続する事ができるとよ。
さらに、パソコンの中にはIDE(ATA規格)という、パソコンと
ハードディスクを接続するコネクタもあるとよ。」
親父「うわ~、お父さんもう頭の痛とうなってきたバイ
…ん、この『((→○))』とかいうマークはなんね」
息子「それは『ライン入力』って言うて、ビデオやコンポから、音を入力
する時に使うコネクタたい、これとは逆に『((←○))』は『ライン出力』
で、ヘッドホンやスピーカなんかに、音を出力する為に使うコネクタさ
パソコンの裏側には、他にもマウスやキーボードを接続する
PS/2コネクタや、マイクを接続する『外部マイクロフォン端子』
なんかもあって、こいどんは全部わかりやすいアイコンシンボルが
付いてとるけん、マウスの絵はマウス用コネクタ、マイクの絵は
外部マイクロフォン端子という感じで、シンボルを頼りに
接続すればよかとよ。また、マウスケーブルは緑色のコネクタ、
キーボードケーブルは紫のコネクタと色が決められとるけん
それを頼りに接続してもよかね」
親父「『品』←こんな感じのインターフェイスのあるとけど?」
息子「ああ、それはLANコネクタって言って、
パソコンをネットワークに接続する時に使うコネクタさ」
親父「ゲームのコントローラのマークが付いたインターフェイスは?」
息子「それは、パソコンを音楽機器に接続する為のMIDIインターフェイスたい
もちろん、ジョイスティックの接続にも使われるとよ」
親父「『凸』は?」
息子「それは、最近見かけなくなったけど、モデムを接続するインターフェイスさ」
親父「アンタ、本当に物知りねえ、オイの息子とは思えんばい」
息子「ははは、トンビがタカば産んだっタイ!」
親父「トンビがタカかあ…、オイは実はお前に打ち明けんば事のあるとさ」
息子「なんね?」
親父「オイは、本当は、日本人じゃなかとさ」
息子「ええ~!じゃあ、何者ね!」
親父「九州人たい」
息子「モロ、日本人やかね」
親父「そうばって、お前にはお父ちゃんは、東京の銀座の生まれって
昔から言うてきたけん、申し訳のうして」
息子「どう見ても、ネイティブ九州人たい、そげんホラ話、誰も信じるわけ
なかたいね。」
親父「しかも、お父ちゃん、実はサザエさんの親戚たい」
息子「んなワケなかたい」
親父「んにゃんにゃ、ホントホント、前フジテレビの人から、
出演依頼の来た事もあっとよ」
息子「じゃあ、なんで出演せんやったとね」
親父「父ちゃんは、出るとやったら、ちびまる子ちゃんの方が
よかってゴネて、プロデューサば怒らせてしもうたったい」
息子「父ちゃんは妄想の中でもワガママかとね~」
親父「妄想じゃなかって、実は父ちゃんは、火星人と喋ったことも
あるとよ」
息子「ハイハイ…で、火星人は、よう九州弁のわかったね」
親父「そうそう、火星人の中に、九州生まれの人のおったとさ」
息子「九州生まれという時点で火星人とは言わんような気が…」
親父「父ちゃんは、そん火星人とバリ仲良うなって、友情の記念に
UFOば貰ろうたとよ」
息子「へえ~、UFOねえ~。じゃあ、そのUFOは今、ドコにあると?」
親父「その日のウチに、お湯ば入れて、食べてしもうた」
息子「焼きそばのUFOやったとね!」
親父「あれはウマかった~」
息子「紛らわしかねえ、こん父ちゃんは」
親父「そうそう、父ちゃんはマリリン・モンローとも幼なじみの
友達やったとよ、子供時代は『マリちゃん』『父ちゃん』って
言い合う仲やったとさね~」
息子「なんで、少年時代から『父ちゃん』って言われんばいかんとね
しかも、なんでマリリン・モンロー、日本語ペラペラ喋れると?
更にいうなら、少年時代なら、マリリン・モンローの事は
本名の『ノーマ・ジーン』って呼ばんば、おかしかろうもん?」
親父「あ~もう、お前は細かか~、しかも、夢のなか~
可愛さ余って憎たらしか~、親の顔ば見てみたか~」
息子「だったら、鏡に立って、自分の顔ば見ればよかろうもん」
親父「そいは、ダメさ」
息子「なんで?」
親父「父ちゃんが、鏡に映っても、ケビン・コスナーと見分けがつかんとタイ」
息子「…………」