監督
「そもそも、ウチのチームは守備力が弱いんだ
それに敵を知らなさすぎる!」
コーチ
「『スクイズ』っていうチーム名が良くないんじゃ
ないですか?変えましょうよ」
監督
「ばっかも~ん、チーム名は1週間前変えたばかりじゃ
ないか。今更なんども変更できるか!」
コーチ
「前のチーム名だって、『トンネルず』じゃないですか
どっちも最悪ですよ」
監督
「俺のチワワにケチをつける気か?」
コーチ
「それを言うならセンスですよ、せめてウチワってボケて下さいよ!」
監督
「うるさい!オレは昔から勉強はサッパリなんだよ!
日本語サッパリでも文句を言われる筋合いはない。
まあいい、とにかく今は戦力の補強だ!
どこかに守りの堅い選手はいないのか?」
コーチ
「ふふふ、実は見つけて来たんですよとびっきりの
強力助っ人をを!」
監督
「なにい!それを先に言え!どんなヤツだ
名前は?歳は?スリーサイズは?彼女は?変身できるのか?」
コーチ
「スリーサイズと彼女の有無は関係ないでしょ、変身も出来ない
ですよ!助っ人の名前は『SNMP』です!」
監督
「は?スマップか?」
コーチ
「明らかに違いますよ!スマップはSMAPでしょ!」
監督
「ああ、そうか、SMAPは経験者だから、もしかしてと
思ってな、じゃあ助っ人はエスエヌエムピー
でいいんだな?」
コーチ
「そうです、助っ人の名前は『SNMP』って言いまして、
ネットワークに接続された通信機器をネットワーク経由で
監視・制御するためのプロトコルなんですよ。」
監督
「は?『SNMP』はプロトコル?選手じゃないのか?
んで、そいつは何が出来るんだ?」
コーチ
「はい、『SNMP』はシンプルネットワークマネジメント
プロトコルの略で、ネットワークに接続されたマシンの情報を、
ネットワーク経由で収集し、管理・監視するためのプロトコル
なんですよ。いわゆる、ネットワークを監督するプロトコルです。
SNMPネットワーク管理を行う側と、監視対象となる
スイッチングハブ、ルータ、サーバマシンなどの機器類の間で
やりとりされるプロトコルそのものを指すこともありますが、
SNMPプロトコルを利用したネットワーク管理技術全般を意味
する用語としても使用されんるです。」
監督
「ちょっと待て、お前はなんだか、根本的な所を間違っているぞ」
コーチ
「そんな事ないですよ、だいたいSNMPさえ導入すれば
監督のチーム管理から敵チームの情報収集まで、楽々になる事
請け合いですよ。
なにしろ、SNMPは、コマンド(要求)とレスポンス(応答)が
数種類のみのシンプルなプロトコルで、TCP/IPはもちろん、
TCP/IP以外のプロトコルにおいても、ネットワーク管理の
業界標準として広く普及している。ネットワーク機器に実装する
プログラムもコンパクトなため、プログラムサイズに制約がある
ルータ、ハブなどのネットワーク機器でも使えるんですからね。」
監督
「だから、オレの言うことを聞けってば、お前さあ?ウチのチームが
スポーツをするチームだって事、わかってる?」
コーチ
「わかってますよ、いいですか?
まず、管理される側として、SNMPに対応する機器内には,その機器
のインフォメーションを保存するための「管理情報領域」を操作アク
セスするためのプログラムが用意されるんです。このプログラムは
「SNMPエージェント」と呼ばれるんです。管理情報領域に
どのような情報が保存されるかは、機器によって異なってきます。
例えば、ネットワークプリンタであればプリンタのステータス/
用紙情報/インク残量などが、管理情報領域に保存されるんです。
SNMPエージェントは、管理情報を
MIB(マネジメントインフォメーションベース=「ミブ」)
と呼ばれるデータベースで保存しています。
これに対して、管理する側では、SNMPエージェントが搭載された
管理対象機器の情報を得るために、監視サーバなどの管理する側
には「SNMPマネージャ」と呼ばれるソフトがインストールされ
ています。SNMPマネージャは、SNMPエージェントに対して
MIBの情報開示を要求し、SNMPエージェントは、マネージャ
からの要求があると、この「MIB」から必要な情報を送信する仕組み
になっています。」
監督
「だから~、そのミブだかエージェントだか知らんけど、
それって、ネットーワークの世界の話だろ!
俺たちがやっている競技はスーパーキックベースだぞ!」
コーチ
「…は?今なんていいました?」
監督
「『オレは昔から勉強はサッパリなんだよ!』か?」
コーチ
「戻りすぎです!そこじゃありません!やってるスポーツって
野球じゃなかったんですか?」
監督
「ナニ言ってるんだ?スーパーキックベースだよ、
『夢がモリモリ』でスマップがやってるだろ?
俺の夢は、ウチのチームを『夢モリ』に出して
森克之をぎゃふんと言わせてやることさ!」
コーチ
「『夢がモリモリ』ってテレビ番組、もう終わりましたよ…
それに森克之はスマップ辞めちゃっているし…」
監督
「ガビ~ン!俺の夢が~」
コーチ
「残念でしたね、せっかくですから、野球チームに鞍替えしましょうよ」
監督
「それは、ダメだ!」
コーチ
「どうしてですか?」
監督
「俺からトランペットを取ったら、後は何も残らないからだ」
コーチ
「だったら、はじめから吹奏楽部やれよ!」
監督
「そんな不良の真似事の様な事はようやらんわ」
コーチ
「吹奏楽部のドコが不良の真似事なんだよ!」
監督
「バンドやってるヤツはやっぱりちょっとワルなんだろ」
コーチ
「バンドはバンドでも、ブラスバンドだろ!全然ワルじゃねえよ!」
監督
「そんなこんなで、ないものねだりのアイウォンチューなんだ」
コーチ
「意味わかんないよ!」
監督
「要は、俺はサックスなしでは生きていけないってことさ」
コーチ
「さっきと言っている楽器が違うじゃん?」
監督
「俺はトロンボーンなんて一言も言っていないぞ?」
コーチ
「そういう問題じゃない!」
監督
「はっ?ピッコロ?ピッコロの事を言っているんだな?」
コーチ
「全然違う!」
監督
「死ぬのはテメェだ!魔貫光殺法!」
コーチ
「そのピッコロでもない!」
監督
「じゃあ、チームを再編しよう!」
コーチ
「おお、どんなチームにするんですか」
監督
「とっておきのチームだ、ボンボンとかアンスコ使うんだよ」
コーチ
「チアリーディング部かよ!」
(今回のネタは過去のコラムのリメイクです)