セキュリティポリシ(security policy) とは、
組織内のセキュリティに関する基本的な方針や行動指針のことで、
企業や組織などが持つ情報資産を守るために
企業としてのセキュリティに関する考え方や取り組み方法、
具体的に遵守する項目や規約を定めたものです。
企業などでインターネットを活用している場合、セキュリティに関して配慮する
必要があるのはいうまでもありません。ただし、セキュリティとはある一定の
状態を指すものではなく、組織によって目指すところはまちまちです。
つまり、何をどのような手段で守るべきか、それにどの程度のコスト
(人的な要素も含む)を投じるべきかは、組織によってまったく異なる
のが普通です。
通常、セキュリティポリシは、経営者(社長)レベルで策定し、
セキュリティ管理者は、策定されたセキュリティポリシに基づき、
ファイアウォールの設定やウィルス対策などの具体的なセキュリティ対策を
検討し、運用していくことになります。
[セキュリティポリシの策定例]
・不要な個人情報は収集しない。
・パスワードは最低月に1回は変更するものとし、文字数は8文字以上とすること。
・外部から個人用などのパソコンを持ち込まないこと。
・人事異動に伴い使用者不在となったユーザアカウントは速やかに削除する事
後任者への流用は行わないこと。
・すべてのアクセス記録を取得し、一定期間保存すること。
また、定期的にそれらを分析、監視すること。
・特に重要なシステムには、非常用の予備システムを準備すること。
・非常用の予備システムの動作検証を少なくとも6ヶ月ごとに行うこと。
・定期的に管理者の教育を行うこと。
・定期的に情報システムのバックアップ用の複製を取ること。
妻「というわけで、我が家にもセキュリティポリシを策定したいと思います」
夫「はあ?なんでそんなことする必要があるんだよ?」
妻「日本人は、何事につけ昭和ボケなのよ」
夫「平和ボケだろ?」
妻「ああ、どちらも正しいわね。とにかく、セキュリティポリシの素案は
私が既に策定しておいたから、明日からコレに従ってもらいます。」
夫「ちょっと待てよ、イキナリそれはないでしょ」
妻「問答無用!では読み上げます
第1条:我が家では個人情報を保護しない」
夫「しょっぱなから、完全に趣旨が間違っているんだけど」
妻「夫婦の間でプライバシーが存在する訳ないでしょ、それともやましい事でもある?
文句は寝言でいいなさい、じゃあ次
第2条:夫のお小遣いは一ヶ月あたり2万円とする」
夫「全くセキュリティとは関係がないんだけど…」
妻「ふふふ、問答無用よ、それに、私の愛情とお小遣いの額は反比例するのよ
一ヶ月あたり1万円にしてくれたら、ますますアナタの
事を愛してしまうかも。ププ。さて、次よ
第3条:家事は体重の重い方が行う」
夫「まてコラ、お前は56キロで、俺は84キロだぞ」
妻「単に痩せればいい話じゃない?そういえば家事って、
ダイエットにもなるのよ」
夫「根本的に体格というか骨格レベルの問題で、俺が一生、家事を
行う事になるような気がしてならないんだが」
妻「そういえば、稼ぎが良くて、家事もこなせる男って、モテるのよ。
引き締まった体なら言うことなしね。次、行くわね。
第4条:家計の節約に勤める、しかし化粧品については除外とする。」
夫「待て待て待て、いまスゴク理不尽な一文が付いていたぞ」
妻「家計の節約はどこの家庭でも当たり前にやっている事よ」
夫「そっちじゃないよ、なんで化粧品は浪費OKなんだよ」
妻「浪費なんて失礼な!私の美しさを保つ為の、やむを得ざる出費よ
アナタも私の美麗さを少しでも長く留める為に、禁酒して頂戴」
夫「そんな無茶な…」
妻「じゃあ、次、行くわよ
第5条:アタシの胸がパットで底上げされている事を誰にもバラさない」
夫「完全に家庭の円満度とはかけ離れた規則じゃん」
妻「うるさい!アタシの精神的安定が、すなわち家庭円満に直結するのよ」
第6条:アタシのスッピン顔を見たからといって、イチイチ叫び声を上げない」
夫「だってコワイんだもん」
妻「そんな悪霊顔がアンタの妻の素顔なのよ、いいかげん慣れなさい!
第7条:夫は、積極的に靴下及び足のニオイの浄化に努める」
夫「それじゃまるで、俺の足がクサイみたいじゃん!」
妻「みたいじゃなくて、実際に臭いのよ
第8条:ゴキブリは発見後、飛び回る前に、夫が責任をもって退治する」
夫「俺が仕事で留守中はどうするんだよ」
妻「仕方ないから、アンタが帰るまで、アタシもエステに行って時間を潰すのよ
第9条:姑の訪問は1ヶ月1回までとする」
夫「いい加減、お袋と和解してくれよ」
妻「いやよ、ご近所にダメ嫁の噂を流されて引き下がれるもんですか!
第10条:記念日のど忘れ禁止、絶対にプレゼントを用意しておくこと」
夫「結婚記念日と誕生日ならともかく、出会った記念日とか初デート記念日とか
初キッス記念日とか、仲直り記念日とか憶えきれないんだけど…」
妻「どやかましい!アンタには乙女心というものが理解できないの?
それだから、いつまで経っても、歩く甲斐性無しって言われるのよ。
第11条:…」
夫「待て待て待て待て、これって『我が家のセキュリティポリシ』だろ?」
妻「そうよ」
夫「どの項目にもセキュリティに関する事が記載されてないじゃん
これじゃ、むしろ『妻のジャイアニズム宣言』だろ」
妻「細かい事を気にするのね、男のくせに」
夫「全然、細かくないから!」
妻「うるさい!そもそもセキュリティっていうのはシステムの安定性保持
の為に行うものなのよ、アタシの心が平静であることが家庭の安定性に
直結するの!」
夫「むちゃくちゃだ…」
妻「というわけで、愛する妻のため、愛情溢れる協力をお願いするわね、
次が最後のセキュリティポリシよ。愛してるわ、ア・ナ・タ。
第11条:二度とアタシの意見に口答えしない」