モモニくん
「お兄ちゃん!いい加減起きるでしゅ、朝練に間に合わないから起こしてくれ
と言い出したのは、お兄ちゃんの方でしゅよ」
ムネニくん
「ああ、ダメだ眠い…なあ、合唱コンクールの朝練習、サボっていい?」
モモニくん
「知ったことではないでちゅ、でも、確かクラス全員の反対を押し切って
合唱コンクールの曲目を『恋するニワトリ』にしたのは
お兄ちゃんだったんじゃないでちゅか?言い出しっぺがサボっても
翌日笑顔で迎えてくれる程には、社会は甘くはないでちゅよ」
ムネニくん
「とにかく、寝させてくれよ、今の俺に必要なのは、酸素と睡眠だ」
モモニくん
「くうぅ、こうなったら、酸素と吸うときに、ヘリウムガスも
一緒に吸うがいいでしゅ」
ムネニくん
「スースー、スースー、ン、ぐへっ!
おいコラ!なんて事するんだよ!声がおかしくなっちゃったじゃん!」
モモニくん
「お兄ちゃん、さっさと起きるでしゅ、合唱コンクールの朝練にイクでしゅ!」
ムネニくん
「はあ~仕方ないなあ行って来るよ…」
~数時間後~
モモニくん
「お兄ちゃん、どうでちたか?」
ムネニくん
「お前のせいで声が戻らないじゃん、合唱仲間はみんな抱腹絶倒で
まったく練習にならなかったよ!アメリカンコメディ
なんて目じゃないってさ」
モモニくん
「それは、大変でちたね~、ヘリウムの抜けにくい自分の体質を恨むがいいでちゅ」
ムネニくん
「もう俺は、一生こんな声で生きていくハメになっちまったんだ!
ちっくしょう!スゲエ勢いで、不貞寝してやる」
モモニくん
「お兄ちゃん、声、思いっきり普通に戻ってるでちゅよ、
それにふて寝なんてしている場合じゃないでちゅ、
今日はITコラムの解説のお仕事があるでちゅよ」
ムネニくん
「なんだよお、俺はヒヨコなのに、羽を休めるヒマも、羽を伸ばす余裕もないのかよ」
モモニくん
「ハイハイ、戯言は聞き飽きたでちゅ、今日はXMLについての解説を
依頼されているでちゅよ」
ムネニくん
「へいへい、XMLとは、次世代Webの文書交換基盤のことで~す」
モモニくん
「お兄ちゃん!もっとやる気を出さないと!ジャンピング直後の
あつあつ、淹れたてアールグレイを、息つく暇なくがぶ飲みさせまちゅよ!」
ムネニくん
「ヤメテくれよ、消化器全般に渡ってヤケドしちゃうじゃん、わかったよ…
XMLは、エクステンシブル・メークアップランゲージの略で
次世代Webの文書交換基盤として、鳴り物入りで登場しました。
XMLは、辞典なんかでは『構造化文書を作成するための拡張性および
汎用性を備えたメタ言語』と定義されています、
XMLはHTMLの進化バージョンとして捉えられる事が多いですが、
もともと文書の論理構造、意味構造を記述できる『SGML』のサブセット
として考案され、任意のデータを HTMLと同様の感覚で送受信できることを
目標に作成されたものであって。同じくSGMLを親とするHTMLとは兄弟分
と言うことになります。
XMLはその性質上、他のマークアップ言語の骨組みとして
使用されることが多いですね~。
ついでに言うと、我らがエキサイトブログも、XMLで作成されていま~す。
その証拠に、ブログの左下隅に、『XML | ATOM』って字が表示されてますよね
ここをクリックすると実際にXMLのソースが表示されるんです。」
モモニくん
「お兄ちゃん、やっと調子が乗ってきたでしゅね、全くいつもながら
立ち上がりの悪さにはハラハラさせられるでちゅ…
お兄ちゃん、次はXMLの特徴についてお願いするでちゅ」
ムネニくん
「おお、任せておけ!XMLは大きく次の4つの特徴を持っているんです。
1. 任意の新しいタグや属性名の定義が可能
データに独自の意味を付与できるため、再利用や検索性に優れています。
システムと独立してデータに意味を持たせることができるため、
システムの変更や拡張に対する柔軟性が高いんです。
2. 階層型のタグ構造定義により、文書/データを構造化することが可能。
データ同士の関連を明確にできるため、システムで処理するのが容易ですね。
3. 単なるテキストで、プラットフォーム、およびアプリケーションから独立。
特定ベンダに依存せずに半永久的なデータの保管が可能なんです。
4. XMLでは見栄えに関する情報は含まず、 スタイルシートの適用により
表示を決定。同一XML文書でもその状況に応じた表示を行うことが
可能なんですよ。」
モモニくん
「お兄ちゃん、素晴らしいでちゅ、最後についでだから、XHTMLについても
解説するでちゅよ!」
ムネニくん
「おお、今の俺は誰にも止められない可能性が若干あるぜ~!
XHTML(eXtensible HyperText Markup Language)っていうのは、
Webページを記述するためによく使われるHTMLを、
XMLに適合するように定義し直したマークアップ言語さ。
もともとHTMLはXMLの親にあたるSGMLから派生した言語だから、
Webブラウザメーカー主導で独自の拡張が続いてきたんだ。
このため、HTMLはXMLとは一部整合性を欠く言語仕様となっているん
だが、両者の違いはある程度吸収できる範囲のものであるため、
従来のWebブラウザでも問題なく見られ、かつXMLに準拠した文書を
作成する言語仕様としてXHTMLが作成されたんだ。
最初に登場したXHTML 1.0はHTML 4.01を元にしたものとなっており、
HTML 4.01に対応したWebブラウザではほぼ完全な形でページを見られる
ようになっているんだぜ。
現在の最新版はXHTML 1.1で、文書見栄えを指定するタグが廃止され、
見栄えの記述は全てCSSで行なうことになったんだ、このように
XHTMLは、文書構造の記述に特化した言語へと変化しつつあるんだな。
どうだ~、俺の解説は~格好良くキマっただろう~」
モモニくん
「ぱちぱちぱち、お兄ちゃん、ブラザー・ブラボーでしゅ
ビダルサスーンで小悪魔に変身した女の人より素敵でしゅよ!」
ムネニくん
「というわけで、俺は気持ちよく不貞寝が出来るわけだ」
モモニくん
「結局寝るんでちゅか…?」
ムネニくん
「ああ、これが俺の一番の幸せだからな、起こすなよ」
モモニくん
「わかりまちた、決して起こさないでちゅ」
~数時間後~
ムネニくん
「キャ~!陳健一さんヤメテ~!俺は若鶏と呼ぶにはまだ早すぎる~zzz
イヤ~、唐揚げだったら弟の方が最適なのに~zzz
ヒエ~、低カロリー高タンパクという理由だけで、生け贄にしないで~zzz」
モモニくん
「…ん?お兄ちゃんかなりうなされているでちゅね、しかし、ボクは約束を
守って、決して起こさないでちゅよ、お兄ちゃん、ボクは誓いを守れる
男になるでちゅ!しかし、一体お兄ちゃんは、
なんの夢を見ているんでちゅかね~?」
ムネニくん
「ピヨ~!権太このヤロ~!俺をトリニくんって言うな~!zzz」