*クリスマス直前特別企画
さてさて、お届けしております、週末限定長編コラム、
『家庭用ゲーム機解説』も第4回目を迎えるに至りました。
それでは、張り切っていきましょう!マッハゴーゴー!
『NINTENDO64』
NINTENDO64(ニンテンドウロクジュウヨン)は、スーパーファミコン
の後継機として任天堂が1996年に発売した家庭用テレビゲーム機である。
コントローラー中央にアナログスティック「3Dスティック」
を装備し、新しいゲーム感覚をアピールした。
メインCPUには64bit RISCのMIPS R4300カスタム、32bit RISCの
R3000をコアに持つグラフィックエンジンであるRCP(Reality Co-Processor)、
メインメモリには、当時はまだまだ普及に至っていなかった
Rambus DRAMを採用するなど、先鋭的なハードウェア構成であった。
しかしその性能を引き出すために「ソフトウェア(RCPのマイクロコード)
で工夫する」設計、つまりソフトウェア面の開発に負担をかける構造と
なっていたため、その性能を発揮するゲームの制作は非常に困難であり、
さらにソフトの供給媒体にはデータ容量に制限のあるロムカセットを
採用したことから、CD-ROMを採用したゲーム機のようにムービー
シーンを多用するなどといった演出ができず、ストーリー性よりもゲーム
性を追求した作品が強く求められた。これらの理由からサードパーティの
参入が鈍り、ゲーム発売本数でプレイステーションに大きく水を開けら
れる結果となった。その顛末は、次世代の任天堂のゲーム機「ゲームキューブ」
の設計思想に影響を与えている。
(スペック)
* CPU: R4300カスタム 93.75Mhz
* メディアコプロセッサ: Reality Control Processor 62.5MHz
* メモリ: RAMBUS DRAM 36Mbit
* 最大解像度: 640×480
* サウンド機能: ステレオADPCM音源 16bit
(蛇足解説)
スーパファミコンの後継機として最初は誰もが「本命登場」を確信していた
しかし、高価な半導体記憶装置を使用したロムカセットとCD-ROMの
容量の差はいかんともしがたく、ソフト価格も慢性的に高かった。
この為、そのハードの性能の高さを誰もが認めつつも、開発者、ユーザ
ともに、プレステに流れていく事になる。
図らずも、任天堂最強時代に終わりを告げる為のハードとなってしまった。
『ドリームキャスト』
ドリームキャスト(Dreamcast)は、1998年11月27日にセガが発売した
ゲーム機である。
当時セガの専務だった湯川英一やジャニーズの滝沢秀明が出演した
自虐的なCMが話題になった。
前機種のセガサターンが同時期に発売されたプレイステーションに
劣勢を強いられており、社運を賭けた次世代機として投入された。
最大の特徴として、家庭用ゲーム機としては初めて通信用モデムを
標準装備していたことが挙げられる。これにより本格的なインターネット
対戦ゲームが楽しめるほか、Webサイトの閲覧も可能であるなど、
次世代のマルチメディア機として優秀な性能を備えていた。
ソフトウェア供給媒体は、1GBの容量を持つ独自規格GD-ROM。
コントローラーには十字ボタンが使用されているが、
これは正式に任天堂と契約し、許可を取ったものである。
前述の印象的な広告や、本体同時ソフトとして「バーチャファイター3」
を用意したことなどにより、発売当初は即日売り切れになるほどの人気
だったが、グラフィックスチップの供給が遅れたことで初期の販促加速
時期に十分な台数を用意できなかったことや、既に確固たる利用者層を
積み上げていたプレイステーション及び、2000年3月4日に発売された
後継機プレイステーション2の前に再び苦戦を強いられ、
遂に市場において一度も優位に立つことなく2001年3月に製造が終了し
結局このドリームキャストを最後にセガは家庭用ゲーム機の製造・販売
から撤退することとなった。
(スペック)
* CPU : SH4 (206MHz/360MIPS)
o 浮動小数点演算能力 : 1.4GFLOPS
* RAM : 16MB
* VRAM : 8MB
o グラフィックスエンジン : Power VR2
o ポリゴン描画速度 : 秒間300万以上
o 同時表示色数 : 1677万色同時表示 (24bit)
* サウンドRAM : 2MB
o サウンドエンジン : YAMAHA スーパー・インテリジェント・
サウンド・プロセッサ(32bit RISC CPU内蔵)
o サウンド機能 : PCM 64ch
* ジョイパッド接続端子4個、パッド1個付属
* GD-ROMドライブ 1基(最大12倍速)
* モデム : V.34(33600bps)、V.42 MNP5までフルサポート
(蛇足解説)
ドリームキャストの命名者は飯野賢治である。(56へぇ~)
ドリームキャストのOSはWindows CEである。(36へぇ~)
ドリームキャストの本体の起動音の作曲者は坂本龍一である。(43へぇ~)
もう少し登場を遅らせて、媒体をDVDとしてDVDプレーヤとしての
機能を搭載していれば、また違った結果が訪れたかもしれないと思うと
その登場の早さが惜しまれてならない。
『アタリ ジャガー』
Atari Jaguar は、アタリが1993年に発売した家庭用ゲーム機。64ビットシステムバスをもち、CPUにMC68000が使われている。
(スペック)
* CPUは一応 13MhzのMC68000であるが、ほとんどの場合26Mhzの32BitRISCGPUとDSP(Tom&Gerry)をCPU代わりとして使用する。一部ObjectProcessorなどの64Bitチップも搭載。64Bitシステムバスを通して各チップがぶら下がっている。アタリは(あくまで64BitsCPUでなく)「64Bits System」と呼んでいた。
* 画面表示能力は 16,777,216色。
(蛇足解説)
こんなゲーム機、誰も知らないでしょう、そうでしょう、
大丈夫です、世の中、知る必要のないコトもありますから…
『ピピンアットマーク』
ピピンアットマーク(Pippin @. )は、バンダイがアップル・コンピュータ
と共同開発したMacintosh互換のマルチメディア機。
Mac OSをベースにしたオペレーティングシステムやCD-ROMなどを搭載し、
ピピンアットマーク用ゲームやMacintosh用ゲームもプレイでき、
モデムを使ったダイヤルアップ接続によるインターネットへのアクセス機能
も持っていたが、ハードディスクドライブなどの外部記憶装置は持っていない。
1996年3月から、日本国内およびアメリカ合衆国で販売していたが、
発売当初の価格が64,800円と高めで、その後49,800円に値下げされたもの
の販売台数は伸びず、1998年3月13日付で事業担当子会社(BDE:バンダイ
・デジタル・エンタテインメント)を解散。事実上撤退した。
(スペック)
* CPU :PowerPC603 66MHz
* RAM :6MB(1MBはVRAMに使用)
* CD-ROMドライブ :4倍速
* 出力 :VGA,NTSC,PAL
* モデム :14,400bps
(蛇足解説)
名前だけは聞いたことあるんですが、すっかりその存在を忘れており
消滅した事すら失念しておりました。ゴメンよ!バンダイ!
出典: フリー百科事典『ウィキペディア (Wikipedia)』
*コメントで、皆さんの好きだった、ゲームの思い出なんかを
聞かせて貰えるとウレシイです。(ハードは問いません)