未来のインターネットとはどのような進化を遂げるのでしょうか?
まず、通信速度の向上は誰でもが思いつく事でしょう。
現に、ISDNの64(ビット/秒)を「早いなあ」と思って使い続けていた
筆者にとっては、ADSLの登場はまさしく【驚異】でした。
「なんじゃこりゃ~」(←松田勇作長口調で)って感じですかね。
しかし、未来のインターネットの速度はもっととんでもないことになるのでしょ
う。量子情報通信という技術により、光ファイバ伝送の限界をも超えた通信スピー
ドが可能になるそうです。まだ、実験段階の技術だそうですが、量子テレポート
と量子暗号の技術により、超高速転送と盗聴完全防止を同時に実現してしまうス
ンバイラしいテクンロジーらしいのですが・・・テレポートって、なんだかドラ
えもんの世界になっているような感じですね。
更に未来のインターネットに欠かせない技術としてIPv6の登場があと一歩の
ところまできていますね、あと一歩が以外と長くなるかもしれませんが・・・
IPv6っていうのは、IPアドレスのアドレス帳を32ビットから128ビッ
トに拡張する事により、天文学的なアドレス空間を使用可能になる技術です。
現在のIPプロトコルのバージョンは4、よってIPv4という事になります。
これをバージョン6に進化させたといういみでIPv6です。
ちょっとIPv6についてわかりやすく書くなら、電話番号にたとえてみましょ
う、もしも電話番号の桁数が4桁の世界があったとしたら・・・電話番号として
使用可能な番号は、
0000~9999
までの僅か1万個しか番号が確保できません。つまり、自分の電話番号が持てる
のはたった1万世帯しかいない事になります。これが一気に12桁まで使用可能
になったとしたら、どうでしょう?
0000-0000-0000~9999-9999-9999もの
1兆世帯分の電話番号が確保できる事になります。
世界中の人間の一人一人に割り当ててもまだ余っちゃいますね。
ちなみに
IPv4でのアドレスは4,294,967,296通り
IPv6340,282,366,920,938,000,000,000,000,000,000,000,000通りです。
IPv4は約43億ですが、IPv6は数える気にはなれません。
ヒマな人は気合いを入れて数えて見てください。
億の次は 兆→京→垓→杼→穰→溝→澗→正→載→極→恒河沙→阿僧祗→那由他→不可思議→無量大数
と続いて行きます。(笑)
IPv6により未来のインターネットがアドレス不足の呪縛から解消された場合、
パソコン以外のものがインターネットに接続される様になります。携帯電話は当
然として、普通の家電製品や自動車など、う~ん、腕時計も間違いないでしょう
ね。これにより個人の情報端末が変化を起こしていくのではないかと考えられま
す。今の個人の情報端末は主にパソコンと携帯電話です。
設置型端末の代表がパソコンで移動体情報端末の代表が携帯電話といった所でしょ
うか。
移動体情報端末としては、今後も携帯電話が飛躍的な進化を遂げて行く事でしょ
うが、これに追加して、腕時計やポータブル音楽プレイヤー、自動車あたりが名
乗りを挙げてくることでしょう、意外なところではメガネも移動体情報端末とし
て向いていそうです。メガネやコンタクトのガラス面に直接情報を表示させれば、
人間向けナビをまるでスカウター(ドラゴンボール:笑)の用に使用できてしま
います。しかし、メガネを充電するってどうすりゃいいんだ?
そういえば、三菱電機は、「マイクロ波送電技術で「バッテリーレス社会」を構想」という研究開始の発表を行っているらしい。巨大な太陽電池パネルを備えた衛星から受け取るマイクロ波を電気エネルギーに転換し、携帯電話などを駆動する事により「バッテリーレス社会」を実現する…
どうやら、技術の進化は止まる事を知らず。