パソコン「おーい、ブラウザく~ん、起きて起きて♪」
ブラウザ「なんだいパソコン君、眠いよう」
パソコン「うちのご主人様が、インターネットがやりたいんだって」
ブラウザ「まず、電話回線をつながないとつかえないよ」
パソコン「おいおい、しっかりしろよ、ウチは常時接続のADSLだろ
いつでも、スタンバイOKさ」
ブラウザ「そいつは、ウッカリ、さあ、仕事仕事」
どうやら、ご主人様は、友人のWebサイト(ホームページ)を見たいご様子。
ご主人様は、ブラウザ君に友人のURLを教えました。
ブラウザ「ふむふむ、ご主人様は「http://sugiemon.exblog.jp/」
のサイトを見たいみたいだな、ここのサイトは面白いモンな。
ここは、TCP/IP君達にお願いしないと」
TCP/IPくんは、本名トランスミッションプロトコル/インターネットプロトコル、みんなからとっても好かれる、大人気のコンビなんだ、インターネットには欠かせない存在だ、二人はいつも一緒で協力して仕事をするんだ、今日もブラウザ君からのお願いをイヤな顔一つせず聞いているよ。
ブラウザ「ご主人様は「http://sugiemon.exblog.jp/」のサイトをみたいんだ、
ちょっと、そこのデータを取ってきてもらえないかな?
データの形式は僕の得意なHTMLでお願いね。」
HTMLは「ハイターテキストメイクアップランゲージ」の事
普通の文字(テキスト)形式よりも、いろんな事ができる便利な情報だ。
TCP「いいよ~」
IP「ちょっと待ってよ、オイラには「http://sugiemon.exblog.jp/」
のサイトって言われてもどこの事だかわからないよ」
ブラウザ「えっ!そいつは困った、ここはちょっとDNS君に相談してみるよ
おーい、DNS君「http://sugiemon.exblog.jp/」のサイトはどこに
あるんだい?」
DNS君は本名「ドメインネームサービス」とっても調べもの上手、
URLの場所をあっという間に調べてくれるんだ。
DNS「はいはい、「http://sugiemon.exblog.jp/」の場所は
『192.168.129.1』だよ、IP君わかったかい?」
IP「ありがとう!『192.168.129.1』というIPアドレスの形式にしてくれれば
オイラは万事OKさ!
よっしゃ~、最寄りルータに乗って『192.168.129.1』まで
最短距離でレッツラゴーゴ~」
TCP「ちょっとまって、最短距離だと途中のルータが故障中みたいだよ」
IP「そうか、じゃあ別のルータ経由で迂回しよう」
ルータはインターネットの『駅』のようなもの、だからいつも忙しいんだ
でも、大丈夫、TCP/IPのコンビは、しっかり空いている路線を見つけだして
確実に目的の場所に到着してくれるんだ。
これを『ルーティング』っていうんだよ。
ルータを乗り継いで、二人は目的地のWebサーバに到着したんだ。
IP「やった~目的地『192.168.129.1』についたみたい、
早速Webサーバさんにお願いしよう!
すいませんー、ブラウザ君からのお願いでHTMLのデータを
もらいにきました。」
サーバ「おお、遠い所からご苦労さんだったな、これがウチの
ホームページのデータだ、気を付けて持って帰りなさい」
IP「ありがとうございまーす。やったねTCP君、じゃあ帰ろうか」
TCP「ちょっとまってIP君、Webサーバさんからもらったデータ、
ちょっと壊れているよ。もう一度、Webサーバさんから
正しいデータをもらおう」
TCP君はとっても生真面目だから、データの間違いにはとても敏感、たとえ、IP君が間違ったデータをもらってきてもきちんと正しいデータと取り替えてくれるんだ
TCP/IPのコンビは、再びルータを乗り継いで、元のパソコンに帰ってきたぞ。
IP「ただいま~」
TCP「webサーバさんから、データもらってきました~」
IP「産地直送!取れたてほやほやのHTMLだよ~」
ブラウザ「ご苦労さま~、ご主人様もこれで大満足だね」
パソコン「じゃあ、ブラウザ君、ご主人様にホームページを見せてあげよう」
ブラウザ「は~い」
TCP「ふう~僕らの仕事もこれで終わりだね」
IP「まったく疲れたね」
ブラウザ「あっ!ゴメン」
IP「どうしたの?」
ブラウザ「ご主人様がホームページのボタンをクリックしちゃった
わるいけど、TCP/IP君達、もう一度さっきのwebサーバさん
の所に行ってデータもらって来てくれないかな?」
TCP「ガーン」
IP「仕方ないよ、TCP君、行こう」
と言うわけで、我々の知らない所で彼らは、休むヒマなく頑張っているのでした。
(注)『192.168.129.1』は仮のIPアドレスです。プライベートIPアドレスの為、インターネット上には実在しません。