メグミ
「私の心は 風に揺れる 水面のよう
切ないココロは とまどう ばかり
どうかお願い 私のキモチ
神様お願い… 私の声が 聞こえるならば
この想い… センパイに つたえて欲しい…」
ポワン ポワン ポワ~ン
メグミ
「なっ…何?」
神
「ワシを呼んだのはおマエか?」
メグミ
「誰ですか?貴方?」
神
「カミじゃよ、カ・ミ、今私に願い事をしたじゃろ?
ワシは何だって知っておる、何でも聞きなさい」
メグミ
「ホ、本当?じゃあ、えっと、恥ずかしいんだけど
私の好きな人が…私の事を…
どう想っているのか…聞いちゃったりして!きゃはっ」
神
「ほほう、では早速調べて進ぜよう、ちょっと待つのじゃ」
ポワン ポワン ポワ~ン
神
「わかったぞ!IP電話というのは、 インターネットやなどの
IPネットワーク上で音声通話を実現する技術のことじゃ
VoIPという言い方をする事もある」
メグミ
「そんなこと、誰も聞いていないわよ!」
メグミの華麗なる一撃が炸裂する。
神
「おい!なにもグーで殴らんでもいいじゃろ!」
メグミ
「どやかましい!もう一度調べなさい、センパイの
事についてよ、セ・ン・パ・イ」
神
「わかった、わかった、全く最近の若いオナゴの鉄拳は重いのう」
ポワン ポワン ポワ~ン
神
「わかったぞ!IP電話を使うことで、電話料金の大幅な節約が
できるみたいじゃの、企業などの高速インターネットの常時接続
が出来る環境についてはIP電話同士の通話で
電話代をほぼ無料にできるようじゃな
ちなみにIP電話では050で始まる電話番号が付与される」
メグミ
「どうだっていいのよ!そんなこと」
メグミのソリッドな一撃が直撃する。
神
「ぐはっ、なにも目潰しも喰らわせんでもいいじゃろう
明らかに殺意がこもっておったぞ」
メグミ
「殺意を込めたのよ!いいこと、最後のチャンスよ
センパイは私の事スキなんでしょ!ハイと答えなさい!」
神
「やれやれ、最近のオナゴの攻撃はエゲツナイのう
待っておれ」
ポワン ポワン ポワ~ン
神
「IP電話を導入するには『IP電話アダプタ』が必要じゃ
コレを電話機とADSLモデムとの間に接続するだけでよいのじゃ
ちなみに『IP電話アダプタ』にはパソコンを接続する事もできるから
一つのADSL回線でIP電話とインターネットを共有する事も可能なんじゃ」
メグミの一閃が空を切り裂く。
神
「ぐはっ!日本刀は反則じゃろう」
メグミ
「今宵の村正は血を欲しているのよ、アナタも刀のサビにしてあげるわ」
神
「いかん、意識が遠のいてきた、逝くまえにこれだけは言わせてくれ」
ポワン ポワン ポワ~ン
神
「IP電話はインターネット回線を共有するから、他のサービスよりも
優先度を高くしなければ、音声が途切れてしまうんじゃ
この優先度を制御するサービスは『QoS』というんじゃ。
更に通信相手を選択して接続する呼制御プロトコルは『H.323』や『SIP』という
そして、リアルタイムで音声データをやりとりするプロトコルは
『RTP』さらに…」
メグミ
「ごちゃごちゃうるさいわ、トドメよ。」
《以下、痛恨の一撃のため、自主規制》
メグミ
「やっぱり、神頼みなんてするもんじゃないわね
センパイの心は自分で掴まないとね
よし、告白よ!」
~翌日、伝説の木の下~
メグミ
「センパイ、ずっとずっと、アナタの事が好きでした
ワタシ、これからもずっとアナタと歩いて行きたい
こんなワタシですけど、ヨロシクお願いします。」
センパイ
「ゴメンね、僕はIP電話に詳しい人が好きなんだ」
メグミ
「ガ~~~~ン」