*今回はo-gyaguさんのアイデアに便乗して、CPU大戦争
漢(おとこ)の戦い編をお届けします。
熱い血潮みなぎる、男達の魂を掛けた闘いの一部始終を
余すところ無くお伝えします。ではドウゾ!
ペンティアム4「貴様がセレロンか」
セレロン「そうだ!」
ペンティアム4「退かぬか」
セレロン「退けぬ」
ペンティアム4「スピードは、私の方が上だ!」
セレロン「わかっておる!しかし、退かぬ、媚びぬ、省みぬ!
我が真髄は、その値段の安さにこそあり!
例え力で劣ろうとも、必ずや貴様に一矢報いる!」
ペンティアム4「セカンドキャッシュも持たぬ廉価版の身でよくぞそこまで
ほざいた!」
セカンドキャッシュとは、2次キャッシュとも言われ
CPUとメモリの速度差を吸収する為に作られた、高速の小容量メモリである。
ペンティアム4「その大言荘厳に免じて一撃のもとに葬りさってくれよう」
ペンティアム4の電光石火の一撃が炸裂する!
セレロン「ぬぐあー」
ペンティアム4「よく戦った、しかし貴様の命はあと3秒」
セレロン「果たしてそうかな?私の体をよく見てみるがよい!」
ペンティアム4「なに、コヤツ、我が攻撃に耐えおったわ…そうか、貴様
クロックアップを施しておるな」
セレロン「フフフ、我のクロック耐性の高さもなかなかのものであろう
次は我が攻撃だ、いざ参る!」
アスロン「ちょとまった~」
そこへ一陣の黒い影が弾丸の様に飛び込んできた、勢い余ってセレロンと激突する
エネルギー保存の法則に忠実に従い、セレロンは水平方向にスッとばされる。
セレロン「ぐはあー、何事だ~~~」
哀しげにフェードアウトする声に気づくこともなく、乱入者は自己紹介を始めた
アスロン「オッス、オラ、アスロン!おめえら同じ会社同士で戦いやがって
オラも混ぜてくれよ。く~、強そうなやつが集まって
なんだかワクワクすっぞ!」
ペンティアム4「なんだ、貴様は、男同士の戦いに水を差すな!ひっこんでおれ」
アスロン「そんな堅てえこというなって、あれ?お前の戦っていた相手はドコだ?」
ペンティアム4「お前が彼方に吹き飛ばしてしまったではないか!」
アスロン「そうなのか?いやあ悪りい悪りい、じゃあ、オラと戦ってくれるな」
ペンティアム4「道化者よ、貴様と私との力の違いを思い知らせてやろう」
アスロン「おめえこそ、AMDをナメてっと痛い目にあうぞ!」
ペンティアム4「AMD?知らんなあ」
アスロン「とぼけんなって、お前のいるインテルのライバルだろ」
ペンティアム4「眼中になし!」
アスロン64「そんな事いって売り上げで追い上げられて
ケツに火がついてるんじゃねーか?バーカ」
ペンティアム4「ほざいたな、去ねい!」
ペンティアム4の剛腕がうなる!
しかし、平然とアスロンはそれを受け止めた。
ペンティアム4「なにい?馬鹿な!」
アスロン64「おい!お前、オラの名前をもう一度良く見てみろ!」
ペンティアム4「ぬう!『アスロン64』だと!貴様、64ビットCPUだったのか?」
アスロン64「32ビットCPUのオメエが、いまさら気づいての遅いぞ!
お前はオラには勝てねえ!
アンチウィンテルのみんな!オラに勇気を分け与えてくれ!」
アンチウィンテル(インテル&マイクロソフト嫌い)の人々の情念が
一気にアスロン64の掌(たなごころ)に溢れんばかりに集結する!そして
アスロン64の放った勇気玉がペンティアム4のみぞおちにジャストヒットする
流石のペンティアム4も砂の城の様に崩れ落ちた。
ペンティアム4「ぐはっ!これほどまでにアンチウィンテルの数が多いとは…
もはやここまでか!我にとどめを差せ」
アイテニアム2「あン、ちょっとまってン~」
その時、巨大な愛馬に跨った助っ人が現れた。
ペンティアム4「あ、兄者!」
アイテニアム2「ちょっと待ってってば~、インテル軍団をなめちゃダメダメよん」
アスロン64「オメエ、誰だ」
アイテニアム2「アナタと同じ64ビットCPUよん、インテルの最終兵器
6命令を同時発行し、9個の実行ユニットで並列処理を行う
3次キャッシュまでそなえたキュートでシャイな才色兼備!
アイテニアムちゃん♪って呼んでね、ウフッ」
アスロン64「オメエ、オカマだろ!」
アイテニアム2「ウキー、アタシの事をオカマ呼ばわりしたわね!もう許さないわ
サーバ向けCPUとしても使われる私の実力をとくと味わいなさい」
ペンティアム4「兄者、やめておけ、四十肩の調子が悪いって言ってたではないか」
アイテニアム2「ウキャー、ワタシの歳の事に触れたわね~
たとえ弟でも許すまじ!お逝きなさい~」
ペンティアム4「むぐぅわ~」
アイテニアムちゃん♪の非情な右フックがペンティアム4の肉体を100メートル
ほど吹き飛ばす。
アイテニアム2「さあ、これで邪魔者はいなくなったワ、死ぬ前になにか
言い残す事はないかしら?」
アスロン64「だからオメエ、オカマだろ!」
アイテニアム2「ウギー!ニューハーフと呼びなさい!」
アスロン64「どっちも同じだろ!」
アイテニアム2「品格が違うのよ!」
アスロン64「どうでもいいけど、ヒゲを剃った方がいいんじゃないのか」
アイテニアム2「モキー!アタシにヒゲなんて存在しないわ!目の錯覚よ!」
アスロン64「まあいいさ、おしゃべりはココまでだ、さあ男と男の勝負だ!」
アイテニアム2「おだまりっ!アタシをオトコ呼ばわりしないでチョウダイ!」
二人の闘いは始まったばかりである…