ハニー
「ハロ~、ダーリ~ン」
ダーリン
「はあい、マイハニー、寂しかったかい?」
ハニー
「アナタがいなかったからとっても寂しかったわ
アナタとのチャットができるまでに
ワタシの首はキリンの様にロングロングアグォー
になっちゃったわ」
それでは『昔々』という意味になります、ハニーさん。
ダーリン
「そいつは、困ったねハニー、ハニーがキリンになったら
僕は飼育員になって君の面倒を24時間見続けるよ~」
発想がヤバイです、ダーリンさん。
ハニー
「それはだめよ、ダーリン、そんなに長い時間ワタシと
一緒にいたら、ワタシから離れられなくなっちゃうわよ」
ダーリン
「望むところさ、既に僕は君に首ったけなんだから」
首ったけという単語は日常使いません、ダーリンさん。
ハニー
「うふふ、ダーリンったら~。…でもダーリン?私たちの
この秘密の会話、誰にも聞かれていないかしら?
こんな会話、他の人に聞かれちゃったら少し恥ずかしいわ…」
『少し』ではなく『大変』恥ずかしい事だと思います、ハニーさん。
ダーリン
「おおう、心配性だな~ハニーは、ブラウザの下の方をよく見てご覧
錠前のアイコンが付いているだろ」
ハニー
「あら、本当だわ」
ダーリン
「それに、僕たちのチャットのアドレスをよく見てごらん?
『https://』という表示になっているだろう~」
ハニー
「普通は『http://』って表示のはずなのに…小文字のsが多いわ」
ダーリン
「おお、ハニー。これはSSLというセキュリティプロトコルで
守られていますというサインなんだよ、SSLは、Webサーバと
ブラウザの間に、暗号化、 認証、 完全性(改竄防止)
を提供するプロトコルなんだ」
ハニー
「じゃあ~、私たちのラブチャットを盗み見ようとする不届き者が
どうなるの?」
ラブチャットという言い方は如何なものでしょうか、ハニーさん
ダーリン
「おお、ハニー、そんな奴には僕の強烈なデコピンを喰らわせてやるさ
でも心配ないんだよ、SSLで保護していれば、例え通信中のデータ
を盗聴してもデータが暗号化されているから、相手はなんのデータなの
か、わからないハズさ」
デコピンはショボ過ぎです、ダーリンさん。
ハニー
「じゃあ~、私たちのラブチャットを書き換えて、ワタシとダーリンの
中を引き裂こうとする大馬鹿者がいたらどうなるの?」
ダーリン
「おお、ハニー、そんな奴には僕のスニーカの強烈な臭いを嗅がせてやるさ
でも心配ないんだよ、SSLで保護していれば、『ハッシュ関数』
で、データの改ざんが監視されているから相手がデータを少しイタズラ
しただけでも、すぐに判明するのさ」
ヤリ過ぎです、ダーリンさん。
ハニー
「じゃあ~、悪い人がダーリンになりすまして、ワタシにヒドイ悪口を
言おうとしたらどうなるの~」
ダーリン
「おお、ハニー、そんな奴の自宅には百人前の中華丼を匿名で出前させてやる
でも心配ないんだよ、SSLで保護していれば、誰もハニーや僕のフリを
することは出来ないんだ」
陰険です、ダーリンさん。しかもなぜ中華丼?
ハニー
「まあ、素敵よ、ダーリン」
素敵じゃないと思います、ハニーさん。
ダーリン
「いわゆるSSLというのは
『Webサーバとブラウザの間の通信データを盗めない』
『Webサーバとブラウザの間の通信データを改ざんできない』
『Webサーバとブラウザのどちらかに、なりすますこともできない』
プロトコルなんだよ。
ブラウザに錠前マークがついて、いたらそれがSSL保護のサインさ
今はTLSという言い方もするからそこが注意点さ!」
ハニー
「じゃあ、二人の秘密は絶対安心なのね」
ダーリン
「その通りさ!ハニー」
管理人
「こんばんわ、申し訳ないのですが、このチャットは公開型のチャットなので
プライベートな用途に使うのはご遠慮頂けないでしょうか?
見ているこちらが恥ずかしくなります」
ハニー
「ガビ~ン」
ダーリン
「ガチョ~ン」