すぎエモン
「え~、皆さんこんばんわ、すぎエモンです。
今日はコンピュータの基礎中の基礎である、2進数について
コンピュータ氏ご本人に直接質問してその内容を教えて貰いたいと
思います。では、コンピュータさん宜しくお願いします。」
コンピュータ
「おう、ヒック、宜しく頼むぜい!」
すぎエモン
「え~、既にイヤな予感がしますが…始めます」
すぎエモン
「そもそも、2進数ってというのは、なんでしょうか?」
コンピュータ
「おうっ!いい質問だな、シンプルで、それでいて深い…
2進数ってのは、まあ、なんだ、コンピュータの世界での
数字の数え方だ。オメエら人間の世界では、数字を数える時は
10進数とかいう、小難しい数字をつかってんだろ?
オメエら、よくあんな複雑な数字を使ってやがんなあ、
オレッチには、その神経が理解できねえぜ。そうだろう?」
すぎエモン
「はあ、恐縮です。我々人間の使う10進数は0~9までの
10種類の数字を使い、9の次で桁上がりをするというルールです。
これは人間の指の数が10本である事に起因します。」
コンピュータ
「あっはっは、面倒くせえなあ、オレッち達の世界じゃなあ、
0と1の2つだけしか使わねえよ!単純明快だろ。
すぎエモン
「0と1だけを使い1の次で桁上がりをするというルールになんですよね。
これは、コンピュータの内部の電圧の状態で
電圧が高い状態=「1」、電圧が低い状態=「0」に割り当てている
事に起因してるんですね。」
コンピュータ
「オメエ、詳しいな、オレッちよりよく知ってんじゃね~か
よし、オメエ、明日からコンピュータになれ!オメエと俺は
明日から兄弟だ、ハッハッハ、めでてえ、めでてえ」
すぎエモン
「無茶苦茶な事を言わないで下さい。私がコンピュータになれるワケ
ないでしょう?」
コンピュータ
「バカヤロウ!何事もやってみねえと、わからんだろうが!
挑戦する前から、サジ投げてんじゃねえ~!」
すぎエモン
「イヤだから、そういう次元の問題では…もういいや、埒があかない。
そもそも、なぜあなた方は10進数を使わないのですか?」
コンピュータ
「そりゃおめ~、俺たちが10進数なんて使えるわけねーだろうが。」
すぎエモン
「何事もやってみねえと、わかりませんよ?
挑戦する前から、サジ投げてどうするんですか?」
コンピュータ
「…む!ハッハッハ、こりゃ1本取られたな、参った参った降参だ
オレッち達が10進数を使うと内部の電圧を10段階に分けて
それぞれを0~9に割り当てないといけねーだろ、面倒なんだよ。
だいたい、電圧の状態を段階評価してたら、ノイズなんかで
電圧の状態が変わったときに、データの中身が狂っちまうよ。
そういう事をなんて言うんだっけ、ホラ、アレだ、えっ~と
忘れた…もういいや」
すぎエモン
「あんたの会話はグダグダですか!
『データの信頼性が低くなる』って言いたいんでしょ?」
コンピュータ
「そうそう!それだよ、オメエやっぱりよく知ってるみてえだから
変わりに解説しておけ、俺は寝るからよ」
すぎエモン
「ちょ…ちょっと、今日の主役が入眠してどうするんですか」
コンピュータ
「そんなことはどうでもいいから、ホレ!早くオレッちのシャットダウン
ボタンを押してくれ。ああ、スタンバイボタンでもいいぞ、この際な。
間違って再起動すんなよ」
すぎエモン
「やる気ゼロかアンタは!読者の怒りも心頭に発するぞ!」
コンピュータ
「なんだよ、うるせえなあ~。2進数と10進数の違いを教えたら
いいんだろ並べて数えてやるからよくみてろよ、ああオレッちって
優しいなあ。
10進数 2進数
0 0
1 1
2 10
3 11
4 100
5 101
6 110
7 111
8 1000
9 1001
10 1010
11 1011
12 1100
13 1101
14 1110
15 1111
16 10000
どうだ、わかり易いだろ?」
すぎエモン
「う~ん、そんな書き方だと初心者の人にわかるかどうか」
コンピュータ
「なんだよ、めんどくせえなあ~、じゃあとっておきの
表現方法を教えてやるよ、2進数だとホラ、どんどん横に広がって
見にくくなるだろ、だから人間にも見やすい様に16進数っていう
表記方法があるんだ、16進数は0~9とA~Fまでの
16種類の数字を使い、Fの次で桁上がりをするというルールで
2進数を見やすく為に使われるんだ、いいかよく見てろ
10進数 2進数 16進数
0 0 0
1 1 1
2 10 2
3 11 3
4 100 4
5 101 5
6 110 6
7 111 7
8 1000 8
9 1001 9
10 1010 A
11 1011 B
12 1110 C
13 1101 D
14 1110 E
15 1111 F
16 10000 10
どうだ、これでずいぶん見やすくなっただろ。普通オレッちたちは
内部のデータをそのまま見せるときは、オメエら人間に
わかりやすい様に2進数での4桁をまとめて16進数って形で
表現しているいるのさ、ありがてえ話だろ
さあ、気持ちよく理解できた所で、おしまいだ。オレッちは寝る」
すぎエモン
「ちょっと、待ってください、上の16進数一覧表、表示が
間違っている部分があるんですけど!ちゃんと訂正して下さいよ。」
コンピュータ
「うるせえなあ、どこが間違ってるんだ?もういいだろ、疲れた
このままじゃ、オレッちのCPUに疲労骨折が起きちまうよ。
ああ、そうだ!コメント書いてくれる人の中で、親切な人が
間違いの部分を指摘してくれるよ、たぶん。
読者の人よろしくな~、ホジホジ」
すぎエモン
「ゴルァ!おっさん、コンピュータのくせに他力本願かよ!
いいからちゃんと修正しろ!」
コンピュータ
「え~眠みいし、探すのめんどくせえ~ホジホジ」
すぎエモン
「ハナクソをほじるな!」
コンピュータ
「ZZZzzz!」
すぎエモン
「って、寝るの早ええな!」
コンピュータ
「はああ、よく寝た!」
すぎエモン
「って起きるのまで早いのかよ!」
コンピュータ
「お?お?」
すぎエモン
「なんですか?」
コンピュータ
「今気づいたんだけど、オレッちってバグってるぞ?」
すぎエモン
「なんですって?」
コンピュータ
「うん、間違いない、俺ってば、バグってやがる
こりゃイカンな、おい、しょうがないからオレ自爆するぞ!」
すぎエモン
「はああ?なんでコンピュータなのに自爆装置が付いているんですか」
コンピュータ
「縁日のおみくじで当たったから、装着してもらったんだよ
まあ、細けえ事は気にすんな、スイッチ・オン」
すぎエモン
「まて~、私を巻き込まないでくださいよ~」
コンピュータ
「もう押しちまったモンはしょうがないよ」
すぎエモン
「ええ~?どうしよう、一刻も早くココから、逃げなきゃ~!」
コンピュータ
「待て、さっき間違えた部分が、なぜか今頃わかったぞ、
教えてやるからまあ逃げるな」
すぎエモン
「どうでもいいんだよ!そんなこと…って、
イヤーン!離して~」
ドカズド~ン