八神左(やがみレフト)
「ん?なんだこのノートは…」
死神デューク
「ふっふっふ、このノートを拾ってしまったか…」
八神左(やがみレフト)
「あ…いや、別に要らない」
死神デューク
「コラコラ…捨てちゃだめだよ」
八神左(やがみレフト)
「だって、俺ルーズリーフ派だもん」
死神デューク
「そういう問題じゃなくて、話が進まないからさ、いいから取っておけ」
八神左(やがみレフト)
「鬱陶しいなあ」
死神デューク
「そういうなって、これは普通のノートじゃない、『ですノート』と言われる
魔法のノートなんだぜ」
八神左(やがみレフト)
「え、『デスノート』ってまさか…」
死神デューク
「そう…このノートに名前を書かれたものは」
八神左(やがみレフト)
「ごくっ…書かれた者は…?」
死神デューク
「敬語しか使えない運命に陥ってしまう」
八神左(やがみレフト)
「それだけかよ!」
死神デューク
「だから『ですノート』って言ったじゃん」
八神左(やがみレフト)
「じゃあ、いらないよ!」
死神デューク
「じゃあ、待て待て、これはどうだ?『DESノート』」
八神左(やがみレフト)
「今度はナニ?」
死神デューク
「このノートに書かれた文字は…」
八神左(やがみレフト)
「暗号化されて読めなくなるんだろ」
死神デューク
「ウホッ!なんでわかったの?…」
八神左(やがみレフト)
「DES(Data Encryption Standard)って言うのは秘密鍵暗号化
アルゴリズムのことだからね、暗号化っていうのは
データを判別不明な符号の羅列にして、データを暗号化&複合化する
『鍵』を持った特別な人間以外には読めない様にできる方法だよ」
死神デューク
「え…?秘密鍵暗号化アルゴリズム?」
八神左(やがみレフト)
「知らないの?秘密鍵暗号方式っていうのは、暗号化と復号化に
同じ鍵を用いる暗号方式だよ。送信者と受信者で同じ鍵を共有
する必要があるから、「共有鍵暗号」「共通鍵暗号」とも呼ばれる。
暗号文を送受信する前に、あらかじめ安全な経路を使って秘密の鍵
を共有する必要があるから、1体1の通信には向いているけど、
1体多の通信方式には向かないんだ。
1体多の通信には公開鍵暗号方式を使う事が多いね」
死神デューク
「え…?公開鍵暗号方式?」
八神左(やがみレフト)
「君ってヘタレ死神なの?公開鍵暗号方式っていうのは
対になる2つの鍵を使ってデータの暗号化・復号化を行なう暗号方式
だよ。片方は他人に広く公開するため『公開鍵』で、『錠前』の役目を
果たすんだ。
もう片方は本人だけがわかるように厳重に管理されるため『秘密鍵』と呼ばれ
『錠前を開ける鍵』の役目を果たすんだよ。秘密鍵で施錠(暗号化)された
データは対応する公開鍵でしか開封(復号)できないから、
公開鍵で暗号化されたデータは対応する秘密鍵でしか復号できないんだ。
暗号化と復号化を同じ鍵で行なう秘密鍵暗号方式に比べ、鍵を安全な
経路で輸送する必要がないため、鍵の管理が楽で安全性が高いんだ。」
死神デューク
「く…詳しいね、じゃあ『DESノート』どうぞ」
八神左(やがみレフト)
「いらないよそんなの、大体ノートを暗号化する意味が感じられないし
それ以前にDESの暗号化方式じゃ、あまりにも暗号強度が低すぎるから
今では、イマイチ使い物にならないって話じゃないか」
死神デューク
「そ、そうなの?」
八神左(やがみレフト)
「今はDESなんて普通に使うことはないよ、DESを3重に行う
Triple DESや次世代標準暗号化方式のAESなんかの、
別の暗号方式が使用される事が殆どなんだよ。『AESノート』って
ないの?」
死神デューク
「『AESノート』じゃダジャレにならないから…」
八神左(やがみレフト)
「ダジャレ最優先かよ!」
死神デューク
「じゃあ、これはどうだ?『デスノー糖』」
八神左(やがみレフト)
「嫌な予感がするけど、今度はナニ?」
死神デューク
「この『デスノー糖』に名前を書かれたものは糖分を摂取しないと
命を落とす」
八神左(やがみレフト)
「いらないよ」
死神デューク
「え、どうして、効果はバツグンだよ」
八神左(やがみレフト)
「人間誰でも糖分を摂取しないと命を落とすんだよ!」
死神デューク
「じゃあ、これはどうだ?『デスノー㌧』」
八神左(やがみレフト)
「要らない!名前が既にイヤ!」
死神デューク
「じゃあ、これはどうだ?『由美かおる写真集』」
八神左(やがみレフト)
「それはお前の趣味だろ!」
死神デューク
「じゃあ、これはどうだ?『ドカベン』」
八神左(やがみレフト)
「最初の趣旨、全力で無視かよ!」
死神デューク
「じゃあ、これはどうだ?『パンでグラタン』」
八神左(やがみレフト)
「既に本ですらないのかよかよ!」
死神デューク
「じゃあ、これはどうだ?『、あsだfっsf』」
八神左(やがみレフト)
「せめて意味のある単語を言え!」